【漫画】おすすめの将棋マンガ 10選

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 将棋と聞くとルールがわからなかったり敷居が高そうでとっつきにくい印象を受けることが多いと思います。
 しかしながら、将棋を題材とした作品は、将棋を軸としたヒューマンドラマが多く、ぶっちゃけルールや棋界のことなど知らない人でも楽しめるように作られています。
 また、将棋のプロは年に4人程度しかなることができず、数多くの挫折や感動の物語が生まれる土壌となっています。そのため、将棋を題材とした作品の多くが人の心を打つ描写が多いです。
 そもそも、ルールがわからなくても面白いマンガとして「ヒカルの碁」や「アイシールド21」があるので、そういった作品を楽しめる人ならば大丈夫!
 というわけで、おすすめの将棋マンガ10作品をこの場で紹介していきます。

3月のライオン

将棋を軸にしたヒューマンドラマ作品
プロ棋士となった主人公桐山零が、川本家やほかの棋士との交流を通して成長していく物語
将棋描写とドラマ描写の割合は2:8くらいだけど、その分登場人物の人間性を掘り下げているから読みごたえがあります。
桐山君の生い立ちが壮絶なため、なんとか幸せになってほしいと親目線で見てしまうような作品です。
映画化もされているので、マンガを読む時間がない人はそちらから入ってみるのもいいかもしれない。

3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代

3月のライオンのスピンオフ作品でこっちは将棋の割合が高めだと思う。
神宮寺会長と柳原棋匠が物語の中心。
当然ながら登場人物のキャラは濃いめ。
3月のライオンはキャラの印象は深いけれどさらっとしているのにたいして、こちらは割とドロドロしている。
まあ昭和のプロ棋士は史実でもキャラが恐ろしいほど濃いから史実通りといえばその通り。
タイトル通り作品の熱量が高いので、読了後はやる気に満ち溢れる作品です。

月下の棋士(完結済み)

主人公の氷室将介が奨励会に入会し名人を目指すという流れだが、出てくる棋士がとにかく個性的なキャラクターで印象強い
A級の棋士は癖もA級じゃないとなれないのかと思わせるくらい本当に癖が強いけれど、モデルに実在の棋士をあてているキャラもいるから将棋界は恐ろしいところ。
画風もキャラクターに負けないくらい癖があるのでとっつきにくいと思うけれど、読んで後悔のない作品だと思う。
「棋士には月下の光がよく似合う」、「駒が泣いているぜ」、「あんた背中が煤けてるぜ
などの名言が印象に残る。
作者の能條純一は「哭きの竜」で有名なので、そっちを知っている人はどんな感じかわかりやすいかもしれない。

聖‐天才・羽生が恐れた男‐(完結済み)

実在の棋士 村山聖の生涯を描いた作品。
村山棋士は29歳の若さで病で亡くなっているが、その生涯は壮絶の一言だと思う。
病気と闘い翻弄されながらも、それでもひたすら将棋を指し続ける姿を見て、1日1日を大切に生きなければと痛感させられた。
おすすめのマンガだけれど、読むなら体力のある時にしたほうがいいので注意。

将棋の渡辺くん

渡辺明名人(2021年2月現在)の日常生活を奥様が描いた作品。
こちらは体力がないときでも気軽に読めるのでおすすめ。
多くの将棋作品が棋界や対局を軸に描いているのに対して、この作品は渡辺先生個人の生活を軸としている。
棋士という生き物が普段どんな生活なのか知れるうえでも興味深いと思う。
読んでいる最中は、渡辺名人可愛いなぁと思うけれど、よくよく考えると普通におじさんなんだよなぁ とか 将棋は鬼のように強くてかわいいとか言えないんだよなぁとか、ところどころ冷静になってしまう。

それでも歩は寄せてくる

将棋部を舞台にしたラブコメ、読むのに体力は全く必要ない。むしろ読んでると体力が回復するのでおすすめ。
将棋部が出てくるのだから将棋マンガで間違いない。
作者は「からかい上手の高木さん」で有名な山本崇一郎さん
もちろんヒロインのおでこは魅力的である。

ハチワンダイバー(完結済み)

奨励会を退会した元奨:菅田健太郎が秋葉の受け師:中静そよとの出会いきっかけに、将棋を通して世界を救う物語。
世界観が異常な作品、スケールが大きいともいう。
良くも悪くも将棋作品は奨励会や棋界、棋士が中心に話が構成されているけれど、この作品はそんなスケールでは収まらない。
普通は将棋で世界は救われないし、独立将棋国家なんて考えもしない。けれども読んでいくうちにキャラクターの熱さにあてられて違和感がなくなってしまう。
本当に異常な世界観ではあるけれど、面白いと思えるのでおすすめ。

リボーンの棋士(完結済み)

一転して現実的な作品。
こちらも元奨の主人公 安住浩一が一度はあきらめたプロ棋士という夢に向かって再起を目指す物語。
個人的な印象だけれど、最近の将棋マンガはは元奨が再度プロを目指す、もしくは奨励会を通さずにプロを目指す作品が増えたと思う。
というのも瀬川昌司六段(2021年2月時点)が現実でプロ編入を果たし、プロ編入試験制度として整備された影響が大きい。
通常棋士になるためには、奨励会に入会し段位を上げ、三段リーグを勝ち抜ける必要がある。
しかし、プロ編入試験制度により、アマチュアでも公式戦でプロ棋士相手に好成績(6割5分以上)をあげればプロ棋士になれる可能性ができた。
本作品でも、その制度を利用してプロ入りを目指すこととなる。
奨励会の厳しさや、大会後の現実の厳しさ、アマチュアとプロの差などを乗り越えようとする主人公を見ると頑張ろうと思える。
主人公と同じようにプロを目指す泣き虫なヒロインの土屋さんも魅力的でおすすめです。

りゅうおうのおしごと!

個人的には一番おすすめな作品、またフィクションが現実に追いつかれてしまった珍しい例。
16歳で棋士タイトルの一つ「竜王」となった主人公九頭竜八一が、雛鶴あいを内弟子とするところから物語が始まる。
全体を通して【熱い」作品でロリ成分多め。
出てくるキャラクターの多くがJSではあるが、将棋描写はいたって真面目である。
複数のヒロインが登場するけれど、おすすめは姉弟子。
作品内では珍しく中学生(後に高校生)であり、おばさん呼びされることもあるが、本当にかわいい
古き良き素直になり切れない系のヒロインかつ将棋以外はポンコツ
将棋星人である主人公との差に絶望しながらも、何とか同じ舞台に立とうとしている姿が本当にかわいい
個人的にはマンガから入って原作ラノベを読んでほしい。
原作ではマンガに収めきれなかった熱量がすごい。
特に第一章の区切りとなる5巻は何度も読み返してしまう。

永世乙女の戦い方

タイトル通り女流棋士を中心とした物語。
女流棋士がメインの人、女性でプロ棋士を目指している人、女流タイトルホルダーでプロ棋士に勝つ人など、様々な視点から描かれる。
主人公はいわゆる天才系。基本的に出てくるキャラクターがどこかしら病んでいるので個人的にツボにはまっている。
キレイな女性の顔面圧が高まってバチバチにやりあうところもポイント高い。

以上10作品でした。
少しでも将棋マンガに興味を持っていただくことで、今後将棋マンガの短期間打ち切りが減れば幸いです。

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